多くのピアノファンに愛され2011年に他界したイギリスの名ピアニスト、ゴードン・ベック。彼が2011年に当時、新進気鋭のフランス人アルトサックス奏者ピエリック・ペドロン(MOONKSとびっきり新定番掲載のペドロンのアルバム写真10)を加えたカルテットでパリのPinot Jazz Clubでライブを行った際の録音。トレイにCDを置いて1曲目の演奏が始まる。ゴードン・ベックの硬質なピアノの音が心地よい。ペドロンがどこで入ってくるのかと思っている内に1曲目が終わった。トリオだけの演奏だった。2曲目のペドロンのみずみずしいアルトの音に聴き入る。アルトは艶やかでみずみずしくないとつまらない。もう、ゴードン・ベックの新作はリリースされないのだから彼の過去のアルバムを聴き込んで楽しませてもらいたいと思っています。盤面、ライナー共に良好です。