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【詳細】
初版帯付
宇佐美まこと いきぢごく 角川春樹事務所
2019年3月18日初版 角川春樹事務所発行
友人と旅行代理店を経営している四十二歳の鞠子は、
十一歳も年下の男と付き合っているが結婚する気はない。
そんな鞠子が、亡くなった父から相続することになった元遍路宿の古民家を訪れ、
その家で古い遍路日記を見つける。
四国遍路で果てる覚悟の女遍路が戦前に書いたと思われる旅の記録。
彼女はなぜ絶望し、自分を痛めつけるような遍路旅を続けたのか。
女の生と性に揺れる鞠子はこの遍路日記にのめり込んでいく――。
宇佐美まこと
(うさみ・まこと)1957年、愛媛県生まれ。2007年、『るんびにの子供』でデビュー。2017年に『愚者の毒』で第70回日本推理作家協会賞〈長編及び連作短編集部門〉を受賞。2020年、『ボニン浄土』で第23回大藪春彦賞候補に、『展望塔のラプンツェル』で第33回山本周五郎賞候補に選ばれる。2021年『黒鳥の湖』がWOWOWでテレビドラマ化。著書には他に『熟れた月』『骨を弔う』『羊は安らかに草を食み』『子供は怖い夢を見る』『月の光の届く距離』『夢伝い』『ドラゴンズ・タン』などがある。
【状態】
経年劣化により若干の焼けスレは御座いますが、概ね美本です。