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著者は大学教授である。自らうけもつゼミの学生達に「自分が興味をもったテーマをとことん突きつめ、現実の人物に接触し、ありのままのドキュメンタリーを執筆しろ」と促し、それらドキュメンタリーをまとめたもの。ノンフィクション100%なため、読み応えがある。
シーンというか章というくくりになる。第6章、「あるいじめの記憶あとさき」セルフドキュメンタリーである。いじめられっ子だった女子学生がその後いじめっ子に会いに行く修羅場を綴っている。
タイトルは『想像力欠如社会』その通り、この本を開くまで自分が今まで気づきもしなかった世の中の盲目的人々の存在を知った。人間力が深くなる一冊である。