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これでいいのか福島原発事故報道: マスコミ報道で欠落している重大問題を明示する
丸山重威

緊急解明、メディアは何を論じ、何を伝えてこなかったのか。徹底した国民的議論のために今、大切なことは何か。

目次
第1章 「想定」されていた原発事故
第2章 原子力開発における言論抑圧と安全神話の形成
第3章 低線量被ばく報道はこれでいいのか
第4章 原子力、報道と広報の限りなき同化
第5章 原発労働者“被曝”の実態
第6章 「原子力安全キャンペーン」の系譜と「がんばろう日本」の仕掛け人
第7章 「脱原発」の声と運動はどう報道されたのか
第8章 バラ色の原発推進論とメディアの責任
資料編 メディアが重視しなかった大切な声明集

レビューより
原発の、真実の意味を知る
タイトルからマスコミ批判を感じる読者は多いと思うが、本書にそれはない。この本に書かれていることは、さまざまな理由からマスコミが報道できない、あるいは意図的に真実をゆがめている内容をストレートに伝えている。たとえば、いま子を持つ親の間で議論になっている、児童生徒に対する年間被爆線量の暫定基準20ミリシーベルトが、実際にどれほどの影響を与えるのか、専門家の立場から科学的にその危険度を解明している。
また、小さな島国の日本に、なぜ54基もの原発が存在するのか。電力会社や政府がいう通り、単純にコストや環境の面だけなのか。そこには、コスト計算やCO2排出量に関するごまかしがあり、そのうらに原発利権に群がる巨大な黒幕として「原子力村」の存在があった。原子力村とは何か、「安全神話」はどうして作られたか。大手マスコミが語ろうとしない原子力産業の秘密を、第一線で活躍するジャーナリストたちが暴いていく。
コストも環境も代替エネルギーも、本当はすでに解決済みだったのだ。この本を読み終えたとき、安心してすべての原発をなくすことができると、胸を撫で下ろした。もう一つ、震災発生時、テレビで大量に流された、AC広告の仕組みと意味も興味深い。さらにもう一つ、原発現場作業員(非正規社員)の年間被曝料は、東電社員のなんと約10倍!

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