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老いてはネコに従え (宝島社新書 682) 養老孟司/著 下重暁子/著
状態は良いと思いますが、気づかなかった細かい傷などはあるかもしれません。
あくまで中古品であることを、あらかじめご了承ください。
人生は一切なりゆき、行きがかり――
ネコの虜、85歳と86歳が「自分勝手」の極意を語る
下重 私たちはどうして、これほどまでにネコに惹かれるんでしょうね。
養老 人間と違って、ものをいわないからじゃないですか。
ものをいったら憎たらしくなることもあるかもしれない(笑)。
現在80代半ば。
敗戦によって、「世の中の正義」が一夜にしてひっくり返る理不尽・不条理を目の当たりにし、社会が押しつけてくる「ものさし」を根底から疑うようになった、養老孟司さんと下重暁子さん。
「社会性などまるでないネコのほうが、よほど信頼できる」と養老さんは語ります。
本書は、「90歳の壁」を目の前にしたお二人が、それぞれのネコ愛を基軸に、老いや病、日本社会が抱える歪(ひず)みなどについて縦横無尽に語る対談企画。
しなやかに生き、素直に死んでいくネコたちの後ろ姿から、「生き物として、ラクなあり方」のヒントを素描する一冊です。