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ジャジャ馬娘は宰相の背中に何を見たのか。知られざるエピソードで綴る目白の子育て論。
内容(「MARC」データベースより)
田中角栄は真紀子という最も自分に似た弟子を持ち、帝王学を授けてきた。真紀子は総理大臣経験者から政治の奥義を伝授されたただ一人の政治家で、史上最強の父から英才教育を受けた史上最強の娘である。
はじめに まさに巨星そして今太閤、ついに堕つ
序章 慶応病院午後二時四分
第1章 父親としてのメッセージ
第2章 人生の先輩としてのメッセージ
第3章 ひとりの社会人としてのメッセージ
第4章 選挙のプロとしてのメッセージ
第5章 政治の師としてのメッセージ
第6章 一国の宰相としてのメッセージ
レビューより
角栄さんが生きていたら、尖閣諸島問題を中国政府は起こしていただろうか? と思ったのだ。それと、真紀子さんはこのたびの衆院選挙(2012年12月)で落選。いよいよ田中家の中央政界への影響力の終焉か、と思われたのだ。そして、生々しい政治の幕が閉じたら、今度は、親子のドラマの幕が(わたしの心の中でだが)上がったのだ。
国会質問では舌鋒鋭く、その点では菅直人と同じ分野の政治家と見受けられた田中真紀子は、言葉の威力はものすごいものを持っていたが、責任ある実際の政治を、はたして切り盛りする力はあったかというとすごく疑問に思えた。票を投じなかった地元の選挙民の叡智に首肯できる。角栄さんの娘だからといっても、もはやムリ、というところだったのではないか。