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絵画:48.5×31.8cm
額寸:72.5×58.5cm
紙にコンテ・パステル
鑑定書・黄袋・さし箱あります。
小磯良平(1903-1988)は、兵庫県神戸市出身の洋画家です。東京美術学校で油絵を学び、卒業後にはフランスへ留学して表現の幅を広げました。帰国後は新制作協会の中心メンバーとして活躍し、人物画、特に女性や家族を温かい眼差しで描いた作品で高い評価を得ました。
彼の作品は、卓越したデッサン力と、柔らかな色彩、そして対象の内面まで捉えようとする真摯な姿勢が特徴です。日常の風景や人物の中に美を見出し、情感豊かに描き出す作風は、多くの人々の心を魅了しました。
教育者としても東京藝術大学で長年教鞭を執り、後進の育成に尽力。その功績が認められ、1983年に文化勲章を受章しました。
代表作
斉唱(せいしょう): 1941年。複数の学生が合唱する姿を描いた作品で、躍動感と若々しいエネルギーが感じられます。小磯の初期の代表作の一つです。
婦人像(ふじんぞう): 生涯にわたり多くの婦人像を描いていますが、特に1950年代から60年代にかけての作品には、モデルの内面を深く捉えた、穏やかで品格のある女性像が多く見られます。
家族(かぞく): 温かい家庭の情景を描いた作品で、愛情に満ちた雰囲気が伝わってきます。家族の絆や日常の幸せを丁寧に描き出しています。
裸婦(らふ): 確かなデッサン力に基づいた、美しい裸婦像も数多く手がけています。人体の美しさを追求し、しなやかな曲線や豊かな量感を表現しています。
風景画: フランスや日本の各地の風景を描いた作品も残しており、写実的な描写の中に詩情が感じられます。
弟子
野田弘志
絹谷幸二
中山忠彦
原崇浩
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