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野心的な企画のポシュナーのブルックナー。全ての稿を同一指揮者の解釈で聴けるのがとても楽しいです。2番の第1稿と5番のみ国内帯、解説付きです。
旧来のブルックナーでは飽き足らない人に是非おすすめします!ブルックナーはダンスが得意だったという話をどこかで読んだ記憶がありますが、ポシュナー盤を聴くとそれがなるほどと頷けるくらい演奏に躍動感があります。早めのテンポだからといって、ただ楽想が流れてしまうようなものではありません。各声部もおろそかにしない緻密な解釈です。他の演奏だと聴こえない声部なども良く聴こえるときがあり、ハッとさせられます。
それでいてドライな演奏ということもありません。歌の主題はエモーショナルでコントラストもあざやかです。
新しい全集の楽譜を良く読み込んで、未だ知られざるブルックナーの領域を拡張していく意気込みを感じる全集です。