19世紀のインド更紗です。近年の複製ではないオリジナルであることを保証します。まずまずの大きさがあり、時代のあるインド更紗特有の深い赤色がとても美しいと思います。
　インド更紗の両端にある鋸歯部分です。大きさは、約47×40.5㎝（2枚目画像）、片面（一部両面）染め、手描きと木版ブロックによるインド更紗の特徴的な部分で、深みのある天然染料の色味が残っています。
　状態ですが、200年近くもの長い歳月を経てきた裂ですので、補修や傷みがあります。2分割した5、6枚目画像や全体画像をご覧ください。5枚目画像で、左下隅（黄色囲み）に一ヶ所小穴があります。6枚目画像で、右上に補修箇所（青い囲み）、下部（黄色囲み）に小穴や縦に線状の傷みがあります。その他、下側が黒なっていますが、これは後から付いた汚れではなく、上部の文様部分の染料が飛んだ制作時からのものだと思います。裏側（4枚目画像）の左上の赤い部分もまた同様です。傷み部分が目立つように白布上で撮影しましたが、裂単独ではほとん気にならないかと思います。繊維には力がありますので、他の用途にお使いいただける裂です。傷みも長い歳月を経てきたオリジナルの布である証と受け止め、古布に理解の上、ご入札をお願いいたします。
　このように時代のあるインド更紗裂は、今ではほとんど見かけることがありません。昔の蒐集品整理のための出品で、大変リーズナブルかと思います。お好きな方がいらっしゃいましたら、よろしくお願いいたします。

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